【予想】
◎メーデイア
〇レッドクラウディア
▲ワイルドフラッパー
△アクティビューティ
△カラフルデイズ
△ビタースウィート
昨年の当レースで衝撃的な交流デビューを飾ったメーデイア。以降この路線では5戦5勝。前走のJCダートも勝ちに行って1秒圏内なら納得。初の57キロでも譲れない一戦とみました。斤量的にレッドクラウディア本線妙味。
【レース】
典型的な逃げ馬不在。予想通り出たなりで内枠からワイルドフラッパーが逃げて、2番手にメーデイア。レッドクラウディア、アクティビューティなどが先行グループでひしめき合い、カラフルデイズは中団イン。ビタースウィートは後方から。ペースは平均。ほとんど隊列は変わらず、残り600からメーデイアが徐々にスパート。前2頭が後続を離して直線へ。ワイルドフラッパーも懸命に抵抗しましたが、残り100で競り勝ったメーデイアがパワフルな脚取りで1着ゴール。有終の美を飾りました。
【各馬の寸評】
1着 メーデイア
交流初参戦となった昨年の当レースは、逃げるレッドクラウディアを交わして、2着アクティビューティに5馬身差をつける圧勝。これを皮切りに牝馬交流重賞を5戦5勝。瞬く間に牝馬ダート界の頂点へ。前走のJCダートも勝ちに行って1秒差なら納得。牝馬同士なら57キロでも譲れない一戦でした。この日はマイナス3キロの503キロ。本当に馬がシッカリしたし、適度な気合乗りで申し分ない仕上がり。レースはスタートを決めてサッと2番手へ。この時点でほぼ勝勢。あとは未対戦のワイルドフラッパーがどこまで抵抗するかだけ。残り600から徐々にピッチを上げて相手にプレッシャー。3番手以下は千切れる形。最後の直線は残り200で並びかけ、100で競り勝つと独走。時計の1分51秒4も優秀で、女王の貫録を見せつけました。
2着 ワイルドフラッパー
2走前は溜め逃げから上がり3ハロン34秒7で突き放す圧勝。前走は相手強力で2着死守に汲々も、逃げか外目好位ならかなりの力を発揮。時計勝負にも強い。前走がデビュー以来の最高体重と成長顕著。逃げ濃厚な展開面からも、逆転があれば未対戦のこれかなとみていました。この日はマイナス5キロの519キロ。パドックでは物見もせず落ち着いたもの。馬っぷりがいいし、踏み込みが力強い。一見して走りそうな雰囲気。レースは好スタートから出たなりでハナ。測ったような平均ラップを刻んで快調な逃げ。勝負処からメーデイアにプレッシャーを受けながらも懸命に抵抗しましたが、残り200で並ばれ交わされるとギブアップ。それでも3着には5馬身差をつけて、地力の高さをアピールしました。この路線に乗れば当然毎回主役級の評価。
3着 カラフルデイズ
11年の関東オークス1着、12年のTCK女王盃。一時は牝馬交流の常連メンバー。芝路線から突如の参戦で評価が分かれた前走のクイーン賞3着。続けての千八なら、マークは怠れない一頭でした。この日はプラス9キロの448キロ。前走で減らした馬体を戻して適度な気合乗り。好仕上がりと判断。レースは出たなりで自然に内に寄せて内7番手から。ジックリ脚を溜めて直線勝負。内ラチ沿いから脚を伸ばして3着に押し上げました。先行有利な流れで3着ならマズマズかもしれませんが、今ひとつパンチ不足。
4着 アクティビューティ
昨年の当レースは伏兵的な扱いながら2着。以降着々と地力強化。クイーン賞で悲願の交流V。対メーデイア3連敗でも、レディスプレリュードでメンバー最速の脚を使い0秒2差なら、逆転不可能な差ではありません。当然注目の一頭でした。この日はプラス5キロの510キロ。増やしたのはいいし、以前に比べるとうるさい面も解消。レースは吉田隼騎手が多少気合をつけて5番手から。馬込みを気にしたのか行きっぷり今イチ。追って追って4コーナー3番手に上がりましたが、既に余力がなく4着が精一杯。今回に関しては流れに乗り切れなかった感じで、次走での巻き返しに期待。
5着 ビタースウィート
前走のシンデレラマイルは、内強襲で交流好走馬をまとめて差し切る金星。これで3連勝。3年以上も勝ち星から遠ざかっていた馬とは思えない大ブレイク。距離千八は問題なし。勢いがあり無視できない存在でした。この日はプラス3キロの455キロ。フックラトした馬体に適度な気合乗り。正にピークの状態。レースはヤンワリ出て後方から。メンバーのレベルを考えて、腹を括った待機策に出た模様。外9番手から4コーナーマクって大外。ジリジリ詰めて南関最先着ならマズマズでしょうか。意外にペースが落ち着いたのは誤算。南関の牝馬同士なら当然主役級。
10着 レッドクラウディア
転入緒戦のシンデレラマイルは、伏兵に内をすくわれて2着。ただし、斤量差を考えれば実力の一端を示した一戦。対メーデイア4連敗中でも、一戦毎に着差を縮めている点に注目。叩き二度目の今回、斤量面を考えると、一矢報いる可能性もあるとみていました。この日はマイナス3キロの493キロ。馬体を維持できていたのはいいし、落ち着きもある。ただし毛ヅヤひと息で、好調時に比べるとやや食い足りない面も。レースは森騎手が気合をつけて外3番手。大体想定通りのポジション。勝負処から手を動かして前を追いましたが、逆に差を広げられてジリ退。完敗に終わりました。敗因は不明ですが、脚の使い処が難しい感じで、逃げか脚を溜めて行ける競馬なら巻き返しがある。
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