第13回 スパーキングサマーカップ(S3)

【予想】
◎ブルーチッパー
〇レガルスイ
▲グランディオーソ
△リアライズリンクス
△インプロヴァイズ
△バーンザワールド

 ホワイトフーガに早目に交わされながら盛り返した前走のスパーキングレディーCが新味満載のブルーチッパー。スタートさえまともならここは逃げ切り。先行勢が折り合っての前残り決着が有力とみました。

【レース】
 一応まともに出たブルーチッパーが逃げて、レガルスイ、リアライズリンクスの並びは予想通り。直後にストロングジーン、バーンザワールド。グランディオーソも置かれずに追走。ペースは平均。3コーナー過ぎからレガルスイがブルーチッパーに並びかけて行き、2頭で後続を引き離す形。3番手に上がってきたのはバーンザワールド。最後の直線、レガルスイを振り切ったブルーチッパーは、急追するバーンザワールドを抑えて人気に応えました。

【各馬の寸評】
1着 ブルーチッパー
 4月のマリーンCは、スタート五分なら勝っていた競馬。続く川崎マイラーズは論外の出遅れ。3コーナーで交わされたホワイトフーガを差し返す勢いだった前走のスパーキングレディーCが、注目すべき好内容。地方限定のマイル戦ならスピードで押し切れるはずで、あとはスタートでした。この日はプラス1キロの492キロ。最近は490キロ前後をキープできて状態安定。毛ヅヤもいい。レースはやはり若干出負け気味。それでも他に何が何でもという馬はおらず無理なくハナへ。3コーナー過ぎからレガルスイにビッシリ来られる形。4コーナーではすぐ直後にバーンザワールドが接近。予断を許しませんでしたが、最後の直線ではレガルスイを振り切り、バーンザワールドの追撃を抑え込んで見事な逃げ切り。時計は平凡でも、逃げ馬が苦戦を強いられていたこの日の馬場でこのレース内容は立派。マイラーとして完成の域に到達。

2着 バーンザワールド
 3歳時は優駿スプリント2着など短距離の差し馬のイメージ。次第に距離を延ばして今年3月には千六で初勝利。5月の川崎マイラーズでは3着。一瞬のキレを生かせば食い込むチャンスありとみていました。この日はマイナス2キロの457キロ。男馬の割には線が細く見映えはしませんが、いつも通りで順調。レースは出たなりで離れた4番手をストロングジーンと併走。勝負処での反応が良く、4コーナーでは3番手に進出、前を射程圏内に。最後の直線もジリジリ脚を伸ばしましたが、惜しくも0秒2差及びませんでした。この馬が来るとすれば直線一気を想定していましたが、ある程度強気に攻めて脚が続いたのは収穫。当然次走も注目です。

3着 グランディオーソ
 かつては交流重賞でも上位を賑わせたベテランの追い込み馬。加齢とともにゲート難が深刻になりましたが、それでも後方一気の強襲で存在感。元より実績のある川崎コース。追い込みの利く馬場を味方につければ、少なくとも3連馬券には狙えそうでした。この日はプラス1キロの516キロ。冬場に比べると体に緩みがなくいい感じ。レースはほぼ五分に出て離れた8番手から。いつもより前目のポジションで、行きっぷりも上々。4コーナーでは外5番手。最後の直線もジリジリ脚を伸ばしましたが、離された3着まで。現状ではこれが目イチの気もしますが、それほど目立った衰えは感じません。

4着 レガルスイ
 ゴールドCはソルテに粉砕されましたが、気を取り直して再び連続連対を続行中。そして前走の京成盃グランドマイラーズで重賞初制覇。南関で最も勢いがある馬の一頭。問題はブルーチッパーとの兼ね合いですが、折り合いもつくタイプだけに勝ち負けは確実。この日はプラス9キロの510キロ。相変わらず馬っぷりは冴えているし適度な気合乗り。レースはブルーチッパーに行かせて外に切り替え2番手。恐らくこれは予定通りの作戦。3コーナー過ぎから並びかけてビッシリ。競り潰す勢い。力の要る馬場になっているだけに、この作戦が奏功するかに思えましたが…。再度の直線では振り切られて4着。完全な力負けでブルーチッパーに脱帽。

5着 リアライズリンクス
 的場文騎手の渾身のステッキに応えてサンタアニタトロフィーで復活V。以前の韋駄天のイメージは薄れたものの、差しに構えてひと脚使えるようになったのは成長。モマれない外枠プラス。ただし、ブルーチッパー、レガルスイの3番手を想定すると、この2頭を交わすほどの末脚を繰り出せるかは? 馬券的には3連のヒモ程度の評価。この日はマイナス2キロの498キロ。前走時と変わらず好調キープ。レースは吉原騎手が多少気合をつけて外3番手から。折り合いはスムーズだしペース的にも楽な追走でしたが、3コーナー手前からのペースアップに対応できず置かれる形。決してバテてはいませんが、流れ込んでの入着は最近よくあるパターン。少しメンバーが上がるとこんな感じか。