第34回 かしわ記念(Jpn1)

【予想】
◎テイエムサウスダン
〇ソリストサンダー
▲カジノフォンテン
△エアスピネル
△インティ
△ショウナンナデシコ
△サンライズノヴァ

 溜めを利かせる競馬を習得してフェブラリーで2着に頑張ったテイエムサウスダン。初コースでも力の要る馬場への対応は何ら問題なし。無理なく先手が叶うとみて信頼。ソリストサンダー本線。

【レース】
 内から好スタートを決めたショウナンナデシコがハナに行き、テイエムサウスダンは2番手から。外3番手にカジノフォンテンでその内にソリストサンダー。エアスピネル、タイムフライヤーと続いて外枠インティは抑える作戦。ペースは平均。3コーナーから仕掛けて行ったテイエムサウスダンがショウナンナデシコに馬体を合わせ、手応え良く3番手に上がったのがソリストサンダー。対してカジノフォンテンは形勢悪し。最後の直線、テイエムサウスダンを振り切ったショウナンナデシコが、ソリストサンダーの追撃も難なく抑え込み交流重賞3連勝を達成。

【上位馬の寸評】
1着 ショウナンナデシコ
 この日はプラス5キロの484キロ。馬体増好感、落ち着きもあり更に完成度が高まった感じ。レースは絶好のスタートを決めて労せずしてハナ。速過ぎず遅過ぎず程良いペースでの逃げ。勝負処からテイエムサウスダンに並びかけられ試練を迎えましたが頑強に抵抗。最後の直線は手応え良く見えた相手が音を上げる形で後退。代わって追い上げてきたソリストサンダーをも楽に抑え込む形で1着ゴール。脚抜きのいい馬場になったのが追い風ですが、テイエムサウスダンのマークを振り切って完璧な内容、時計も優秀。距離は万能でもこの千六くらいが一番合う感じ。

2着 ソリストサンダー
 この日はフェブラリーからマイナス3キロの483キロ。体調の波が少ない馬。海外遠征帰りでもいつも通りの気配で毛ヅヤの良さも目立つ。レースは出たなりに内4番手から。有力先行勢を見ながら絶好のポジション。道中の行きっぷりも上々。勝負処からはカジノフォンテンを内から抜き去って3番手。手応え良く外へ切り替え直線へ。完全にハマった競馬ですが、ショウナンナデシコのラストスパートには成す術なく水を開けられた2着。これは相手に脱帽。力は出し切りました。

3着 テイエムサウスダン
 この日はマイナス5キロの541キロ。パワフルな好馬体に活気横溢。申し分なし。レースは岩田騎手が気合をつけて2番手から。道中は我慢を利かせる競馬。勝負処から動いて外に並びかけ、プレッシャーをかける格好。手応え的にはむしろ優勢。ただし相手も頑強に抵抗して併走の形で直線へ。最後は相手の驚愕のラストスパートに置いていかれ、ソリストサンダーにも交わされて3着。スタートの差が出たのも事実ですが、千六だとやはり乗り方に注文。千四ベストは間違いありません。

4着 カジノフォンテン
 この日はプラス3キロの534キロ。目標のこのレースに向けてキッチリ調整を積まれ、相変わらず抜群の馬っぷり。レースはスタートひと息。本田騎手が気合をつけて外3番手へ。想定された展開ですが、勝負処で鞍上の手が動いてピンチ。内からソリストサンダーに抜かれて4番手に後退。最後はそのポジションで流れ込む形での4着。単騎マイペースの昨年とは対照的に、スタートひと息で厳しい競馬。それで一応踏ん張った点は評価に値。

5着 エアスピネル
 この日はマイナス6キロの484キロ。年齢を感じさせず活気があり好仕上がり。レースはデムーロ騎手が気合をつけて外5番手から。有力先行勢を意識して早目の競馬。勝負処からペースが上がった際は離れた5番手を追って追走。最後の直線は内に入って目イチに追ってきましたが離された5着。完全にスピード負け。